富士山最古の社、富士御室浅間神社を訪ねる
2020年3月6日、河口湖畔に鎮座する富士御室浅間神社(ふじおむろせんげんじんじゃ)をお参りしました。
富士山最古の社といわれ、社伝によれば、文武天皇3年(699年)に藤原義忠によって富士山2合目に祀られたと伝わります。
社名につく「御室」は、かつて石柱をめぐらせた中で祭祀を執り行っていたことによるもの。天徳2年(958年)には、村上天皇により、氏子の祭祀の利便のため河口湖の南岸に里宮が創建されました。中世には修験道、近世には富士講と結びついて発展。戦国時代には甲斐武田家三代に渡り崇敬を受け、武田信玄直筆の安産祈願文をはじめ、多数の古文書が今も保管されています。
平成23年2月、本宮並びに里宮境内地が『史跡富士山』に指定されました。
河口湖駅から西湖周遊バスに乗って「富士御室浅間神社」バス停で下車。バスは交通系ICカードにも対応していました。
バス停を降りて直ぐに本宮の鳥居があります。
中に入ると空気が一変します。
鮮やかな朱色が美しい本宮の社殿。
創建されてから噴火による炎上や風雨にさらされ劣化する度に再興されてきましたが、永久保存するため1974年に里宮のある現在地に遷されました。
現在の本殿は、慶長17年(1612年)に徳川家の家臣鳥居成次が造営したもの。
本宮側の鳥居にある小道を通って、表参道へ。
こちらが表参道。
随身門。
里宮。
本宮も里宮も、とても良い雰囲気です。
本殿の奥には河口湖が広がっています。
雄大な富士山も見れて最高。
この日は空が澄んでいて富士山がとてもきれいでした。
お昼は、「寿駅」まで行って吉田うどんを。
濱津隆之さん主演のテレビドラマ「絶メシロード」で放送された、たかちゃんうどん。
ドラマと同じ「肉うどん」をいただきました。安くて美味しい。
新型コロナウィルスの影響でお客さんが少なく、ぼうっと立っている時間が長くて疲れると仰っていました。
河口湖も外国人がまばらで人が少ない。富士急ハイランドも休園で電車もガラガラでした。
どこも空いていて快適でした。出かけるには絶好のチャンス。人ごみもなく、ちゃんと手洗いすれば安全なんだけどなぁ。
ご覧いただき、ありがとうございました
富士御室浅間神社へのアクセス
ニャンニャンニャンの日(2月22日)限定御朱印をいただきに前玉神社を再訪
2020年2月25日、ねこの日限定御朱印を求めて参拝者が殺到してしまい、炎上してしまった行田市の前玉神社を再訪しました。
おっさんは、ねこの日会社が休みでしたが、いくら限定とはいえ何時間も並んでまでゲットしたいとは思いません。まぁ、そもそも並ぶことが嫌いですが…。
神社も、今年は2月20日から27日までの7日間、日付を2月22日に統一して限定御朱印を頒布するなど近隣住民に迷惑をかけまいとしていました。
それでも、平日とはいえ参拝者が絶えず、ただでさえ狭い駐車場は常に満車状態。
このフィーバーは、うれしいのやら悲しいのやら…。
境内で、大勢の参拝者の相手をつとめていたネコさん。疲れるよね~。
昨年までは御朱印帳に記帳していましたが、混雑緩和のために今年から臨時で設置した授与所で、書置きのみの対応となりました。
おっさんは、前玉神社の方を。
特設授与所のテーブルで、すやすや眠っている「きなこ」さん。
人がひっきりなしに来る環境で寝れるなんて、すごい大物だよ。
おっさんが猫だったら、どこかに隠れて出てこないけど。
御朱印だけいただいて帰らずに、ちゃんとお参りしましょう。
小さいですが、とても雰囲気が良いですよ。
浅間神社も忘れずに。
宮司さんに聞きましたら、限定御朱印を7日間にしたことや三連休で参拝者が分散したものの、それでも2月22日には三千人もの人が来たそうです。
来年以降も限定御朱印が続けられますように。
ご覧いただき、ありがとうございました。
前玉神社へのアクセス
秩父長瀞の宝登山神社とロウバイ
関東の駅百選に選定されたレトロな駅舎。
明治44年に開業した当時のまま現存する貴重な木造建築の駅です。
駅前ロータリー。
駅前通りにある大鳥居をくぐって参道を歩いていきます。
途中、気になる建物がありました。
サル劇場です。あいにく臨時休業で中を覗けませんでした。
歩いて10分ほどで到着。
手水舎。
暖冬とはいえ、秩父の朝は冷える。水が凍っていました。
階段を登って社殿へ。
神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと=神武天皇)、大山祇神(おおやまづみのかみ)、火産霊神(ほむすびのかみ)をお祀りしています。
今から1900余年前、景行天皇の御代に、日本武尊が山頂に登る途中、山火事に遭って窮地に陥ったところを飛び込んできて火を消し止めてくれた狼に感謝し、山麓に社殿を建てたことが起源とされます。この伝説から「火止山(ほどさん)」の名が起こり、のちに「寶登山」となりました。
社殿は、本殿、幣殿、拝殿から成る権現造で、随所に彫刻が施されていて美しい。
本殿の裏手には日本武尊が身を清めたという神聖な泉があり、玉垣の隙間から拝見することができます。
境内の摂末社にもお参りしました。
こちらは日本武尊命社。社名のとおり日本武尊をお祀りしています。
藤谷淵神社。
明治まで藤谷淵村(長瀞町)にあった8つの神社を合祀しています。
神楽殿の脇にある水神社。
『宝登山』ということで金運アップのパワースポットでもあります。
天気が良かったので奥宮に足を延ばしてみました!
往路は歩いて山頂を目指しました。
体力に不安がある方もロープウェイがあるので簡単に頂上に行けます。
冬なので安心。道も整備されていて登りやすかったです。
山頂付近。つつじ園の中の階段を登れば、奥宮です。
ようやく到着しました~。50分くらいかかったかな。
小さいけど威厳漂う奥宮。やっぱり雰囲気が違いますね。
狛犬は神使の狼さんです。優しい表情に癒される。
奥宮には社務所兼売店があります。売店では小さな看板犬が参拝客をお出迎え。
寒かったので焚火に当たりながら甘酒をいただきました。
山頂へ。
ここから眺める景色は最高でした。
ちょうどロウバイの時期でしたので、眼下に広がる「ろうばい園」にはたくさんの人が訪れていました。
ロウバイのほのかな甘い香りっていいですね。
帰りはロープウェイで。
せっかく来たので岩畳も見ることに。
初めて訪れましたが、けっこうすごい。
お昼は駅前通りの「有隣」さんで豚みそ丼と昼ビール。
駅からも歩いていける距離ですし、山頂の奥宮にもロープウェイで楽に行くことができます。これからは梅の花が見頃ですし、桜の名所としても有名ですので行楽や観光とともにお参りしてみてはいかがでしょうか。飲食店もそろっているので十分楽しめますよ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
宝登山神社へのアクセス
東京都府中市大國魂神社の節分祭に行ってみた
2020年2月3日、府中市の大國魂神社で催された節分祭に行ってきました。
豆まきは11時20分、14時20分、16時20分、18時20分頃の計4回行われます。毎年、有名人が来ていて、今年のゲストは仮面ライダージオウで主演をつとめた奥野壮さんでした。
10時50分頃に会場となる拝殿前へ。
11時。拝殿内で厄除祈願が行われている最中、京王電鉄のマスコットキャラクター「けい太くん」が場をつなぐ。
そして、奥野壮さんが登場!
黄色い歓声があがる!
前に陣取っていた若い女の子たちは開門と同時に来ていたようです。朝早くからご苦労様です。
われわれ一般人でも、授与所で初穂料2,500円の福枡頒布を受けると11時の豆まき式に参加できるようです。機会があれば、こういう舞台にあがってみたいですね。
盛りあがった豆まきが終了。会場には豆の香ばしい香りが漂っていました。
お昼をとり、付近をぶらぶら散策して14時の回へ。
午前と違って午後の豆まき式はゲストが豪華。入場も派手になります。
奥野壮さんに加えて、ミス府中やミスさわやか、東芝とサントリーのラグビー部、明大野球部などの方々が勢ぞろい。
この回は良いポジションを取れたので、けっこう近くで見ることができました。
豆をまく方も取る方も大盛りあがり!!
豆まき式終了後、マスコットキャラクターたちと触れ合うこともできます。
帰り際、神楽殿で行われていた神楽の奉納を見学。
写真撮影でせいいっぱいで豆をゲットできませんでしたが、十分楽しめました。
混雑するので30分から1時間前には会場に入っていた方が良いと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
大國魂神社へのアクセス
神話『因幡の白兎』の白兎神社を訪ねる
2020年1月28日。
倭文神社をお参りした後、白兎神社へ。
バスが無かったので、「末恒駅」から徒歩で向かうことに。
雨の中、海岸沿いの国道9号をひたすら歩いて、ようやく道の駅に着きました。
入口に立つ大国主命と白兎の像。
白兎神社の大鳥居。
大鳥居の横にはピンク色のポストが。
白兎神社で縁結びの祈願を受けたお札が納められているそうです。
石段を登ると、『古事記』で大国主命が八上姫に求婚するワンシーンを再現した砂の像がありました。良く出来ているな~。
参道の両脇に並んでいるウサギの像には石が置かれている。
恋愛成就のおまじないだろうか。
二ノ鳥居の上にも。
手水舎は人が近づくと大黒様の音楽が流れます。
いきなり音楽が流れるので、知らないとびっくりします。
手水舎から社殿に続く参道途中にある御身洗池。
古事記のなかで白兎が傷口を洗った池といわれ、旱天や豪雨のときでも水位が変わらない不思議な池だとか。
狛犬さんにご挨拶して、拝殿へ。
白兎神社は、古事記の一節である「因幡の白兎」に登場する白兎神をお祀りしていることから、日本医療発祥、また、大国主命と八上姫との縁をとりもったことで縁結びの神様として信仰され、日本で初めてのラブストーリーの発祥地「白兎」として、2010年に『恋人の聖地』に認定されました。
意外と小ぢんまりした社殿。
本殿を支える土台石『菊座石』も忘れずに見ておきましょう。
菊の紋章が彫刻されている珍しい土台石。
創設にあたって皇室と何らかの関係があったと云われていますが、詳細は不明のようです。
御朱印をいただいて、白兎海岸に向かいました。
ここからの眺めは素晴らしい。晴れていたらもっと良かったのにな~。
大鳥居そばの観光物産センターの前にいたネコさんたち。
エサを与えないようにとの注意書きが道の駅に貼ってありましたので、皆さん、ちゃんと守りましょうね。
白兎海岸。
冬の海は寂しい。誰もいない海岸。
恋島と呼ばれる場所に立つ石燈籠。
沖合に浮かぶ「淤岐之島」。白兎が流れ着いた島と云われ、波間に見える岩礁はワニの背に例えられています。
負傷した白兎が上陸したと云われる「気多之前」岬。
鳥取駅行きのバスを待つ間、道の駅で時間を過ごしました。
おさかなダイニングぎんりん亭さんで昼食。
施設内には、すなば珈琲や売店、休憩所があるのでゆっくり過ごせます。
道の駅のマスコット、うさぎの「命(みこと)駅長」もいましたよ。
新型コロナウィルスの影響で、中国からの観光客が少なく、道の駅や神社も空いていました。その分、ゆっくりできましたけど。
最寄りの末恒駅からバスが出ていますが、本数が少ないのでちょっと不便です。徒歩だと30分以上かかりますので、鳥取駅でバスに乗った方が良いですよ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
白兎神社へのアクセス
JR鳥取駅より日の丸バス「白兎神社前」バス停下車すぐ
伯耆国一の宮 倭文神社
全国一の宮巡り 鳥取県東伯郡湯梨浜町倭文神社
2020年1月28日。
鳥取県一の宮巡り2日目は、倭文神社(しとりじんじゃ)をお参りしました。
最寄り駅は、東郷温泉の玄関口である「松崎駅」です。
バスがないので徒歩で向かいました。
駅前の大通りに面した場所に建つ「湯の華慈母観音」。
温泉になっているようで湯気が上がっている。温泉地ならではですね。
東郷池沿いの歩道から東郷湖羽合臨海公園内を通ります。
あいにくの雨でしたが、景色が良いので苦になりません。
倭文神社の看板が見えてきました。
のどかな集落に出ました。あとはこの道沿いを進むだけ。
途中にある安産岩。
傍には梨の無人販売所が。
やみつきになる味という「パスクラサン」が気になる。リュックサックをもってきていたら購入したのだけれどなぁ。
神社に近づくにつれ、神聖な雰囲気になってきた。
やっと到着しました~。
精巧な彫刻が施されている随身門。
随身門をくぐって境内へ。
構え獅子型の狛犬さんにご挨拶して拝殿へ。
安産の神として崇敬されている倭文神社は、大国主神の娘下照姫命(したてるひめのみこと)が出雲から海路で来て現社地に住居を定め、当地で一生を終えるまで安産の指導、農業開発、医薬の普及に尽くしたといわれます。
当時のこの地方の主産業が倭文(しずおり)の織物であったので、倭文部(しとりべ)の祖神である建葉槌命に、この地に関係の深い下照姫命を加え、他大国主命の御子神や関係の深い五柱の神を祭神としてお祀りしています。
安産信仰は古くからあり、県外にもご神徳が及んでいるそうです。
帰りに、参道途中にある下照姫命のお墓といわれる経塚へ。
けっこうな急坂。
発掘されたものは東京国立博物館に納められているそうです。
雨で地面がぬかるんでいるので、滑って転ばないように安全を祈願しました。
今回は一の宮めぐりで訪れましたが、機会があれば東郷温泉やはわい温泉でゆっくりしたいですね。
ご覧いただき、ありがとうございました。
倭文神社へのアクセス
因幡国一の宮 宇倍神社
全国一の宮巡り 鳥取県鳥取市宇倍神社
2020年1月27日から29日、2泊3日で鳥取県の一の宮めぐりをしました。
連絡バスに乗って鳥取駅へ移動。
鳥取駅バスターミナル3番乗り場から山崎橋方面行きのバスに乗り、宮ノ下バス停で下車します。
バス停からは歩いて直ぐでした。
狛犬さんにご挨拶して、二ノ鳥居をくぐります。
社殿への参道は石段になっています。
ここを四月の例祭では約2トンの大神輿が駆け巡るそうです。一度見てみたい。
石段には毎年メッセージを書いた幕が掲げられています。
今年は、『輝』!
手水舎に注ぐ水は七宝水と呼ばれる霊水。
稲葉山の中腹から湧きでる清水を引いているそうで、とてもきれいな水です。
宇倍神社は、大化4年(648年)百人一首にも歌われた稲葉山の西南麓に、武内宿禰命(たけしうちのすくねのみこと)をご祭神として創建されました。
武内宿禰命は、我が国で最初に総理大臣の祖ともいえる「大臣(おおおみ)」の称を賜ったとされ、景行天皇以下5人の天皇に240年間にわたって仕えたと云われています。
現社殿は明治31年に完成したもので、翌年に武内宿禰命の肖像画と社殿が載った五円紙幣が発行されたことから金運のパワースポットとして知られるようになりました。
参拝後、社殿の背後にある武内宿禰命の終焉地とされている亀金岡を登りました。
岡の上には「双履石」と呼ばれる霊石が祀られています。
こちらが双履石。
ここから本殿を拝見することができます。
最後に社殿左手にある国府神社へ。
当初は宮下神社という社名でしたが、付近の6社を合祀し現社名に改称しました。
小さな麒麟獅子がいましたよ。
参集殿には金運がアップするという「御縁御守」があります。
とても人気のあるお守りだそうで、思わず購入してしまいました。
財布などに入れておくとお金が集まってくるとか。
その後も大正・昭和と数回、一円と五円札の図柄になるなどとてもお金にご縁があるようで、商売繁盛の神様として全国から参拝にくる人が絶えないそうです。
バスの本数が1時間に1本という時間帯があるので、時刻表をチェックしてお参りしてください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
宇倍神社へのアクセス
JR鳥取駅より日の丸バス中河原線「宮ノ下」下車すぐ