明治神宮 東京都渋谷区
お正月になると初詣で多くの参拝者が集まる明治神宮。
初詣の参拝者数は日本一だそうです。
そんな有名な神社ですが、わたくし一度も行ったことがありませんでしたが、11月22日に、初めて明治神宮に行ってきました。
明治神宮は、JR山手線「原宿」・「代々木」駅、東京メトロ千代田線・同副都心線「明治神宮前」駅・「北参道」駅、都営地下鉄大江戸線「代々木」駅、小田急線「参宮」駅とアクセスに大変便利です。
埼玉県在住のわたくしは、東京メトロ副都心線「明治神宮前」駅から向かいました。
明治神宮は大正9年(1920年)11月1日に創建されました。
それでは、明治神宮に行ってみましょう。
この日は、南参道から参詣しました。
都会の真ん中とは思えない鬱蒼とした森が広がっています。
これが人工の森とはまったく思えません。
造営にあたり、日本国内だけでなく樺太や満州、台湾からも植樹する木が奉納され、約10万本の木が11万人の青年団の勤労奉仕によって植林されたそうです。
創建当初、当時の学者たちは、どのような樹木を植えたら立派に育つのか、100年後自然の状態になっていくのかを考えた結果、椎・樫などの照葉樹を植えることにしたそうです。
ところが、当時の内閣総理大臣・大隈重信は、伊勢神宮や日光東照宮のような杉並木を望んでいたため、学者たちの意見に反対しました。
しかし、造営に携わった関係者たちは大隈重信首相の意見に反論。代々木の地層が関東ローム層であることや、都会では杉の木が環境に適さないことを説明し、納得させたそうです。
こうした関係者の努力があって、鬱蒼と茂った緑したたる常盤の森が現在に至っているのですね。
参道の途中には、奉納されたワインと酒樽が並べられていました。
壮観です。
こちらはワイン樽。
明治天皇はワインが好きだったようですね。
そして、反対側には酒樽。
参道を進んでいくと、大鳥居が見えてきました。
国内最大の「明神鳥居」です。高さは12メートルあります。
現在の鳥居は2代目で、台湾丹大山の樹齢1500年の檜が使用されているそうです。
形式や寸法は、大正9年創建のものと同じ。
本当に大きいですね。
さて、この日は新嘗祭の前日であり、菊花展の最中でした。
本殿前の鳥居。
手水舎。
外国人観光客が多かったです。
楼門。
野菜で造られた宝船が飾られていました。
明治神宮本殿。
境内にある夫婦楠。
家内安全、夫婦円満の御利益があるそうです。
新嘗祭前日の境内は、各都道府県からの農産物が奉納されていました。
境内を散策した後は、明治神宮御苑へ行きました。
入園料は500円です。
広さは約83,000㎡。
江戸時代初期は熊本藩主加藤家下屋敷の庭園でしたが、その後、彦根藩主井伊家に移り、明治維新後は皇室の御料地となりました。
苑内にある隔雲亭。
昭憲皇太后の休息所であったそうです。
建物は太平洋戦争で焼失してしまいましたが、篤志家により昭和33年に建て替えられました。
隔雲亭から見下ろした場所にある南池。
加藤清正が掘ったと言い伝えられる清正井(きよまさのいど)を水源とし、夏は睡蓮の花が咲く眺めが美しく、冬は水鳥の楽園となっているそうです。
鯉たちが近づいてきました。
南池を西北に進むと花菖蒲田があります。
見事な紅葉が広がっていました。
南池の水源、清正井。
湧き出る清水は、年間を通して15度前後を保っているそうです。
澄んだ綺麗な水ですね。
本当に都会とは思えない自然豊かな神社でした。
この日は外国人観光客が多っかたです。
自撮棒で撮影禁止である本殿をバンバン撮影している外国人にマナーを守ってほしいなと思いましたが、その一方で、きちんと一礼して鳥居を後にする外国人の方を見ることができて感動もしました。
このブログで神社の魅力を少しでも伝えられたらいいなと思っております。
それでは、また。