大隅国一の宮 鹿児島神宮
全国一の宮めぐり 鹿児島編
伝承によれば、この地が応神天皇出生の地であることから八幡宮の祭神を合祀し、九州五所別宮のひとつとして、かつては大隅正八幡宮と称しました。
御祭神は、天津日高彦穂穂出見尊(あまつひたかほほでみのみこと)、豊玉比売命(とよたまひめのみこと)。
天津日高彦穂穂出見尊とは、「古事記」海幸彦・山幸彦の神話に登場する山幸彦の尊称で、筑紫の国の祖神としてこの地に高千穂宮を営んだと伝えられています。
訪れたのは3月7日、霧島神宮参拝後でした。
最寄駅はJR日豊本線「隼人駅」。霧島神宮駅からは2駅目です。
駅舎は横長の平屋建て。屋根上には薩摩藩主であった島津家の家紋が付いています。
鹿児島神宮は、駅から歩いて約15分程の距離にあります。
長い表参道にかかる大鳥居。明神鳥居ですね。
参道は自動車が通りますので、写真撮影の際は気を付けてください。
参道途中にある宮内小学校。「茶わん虫の歌」発祥の地だそうです。
鹿児島県では有名な歌みたいです。
二の鳥居です。
二の鳥居近くにある神馬舎。
社殿へは正面の石段を上っていきます。
中腹には樹齢約800年と伝わる立派な御神木があります。
御神木の側にあるのは雨之社。豊玉比売命の父・豊玉彦命を祀っています。
社殿に着きました。
まずは左手にある手水舎で手と口を清めます。
水口にはセンサーが付いているのでしょうか。人が近付くと水が流れます。
拝殿と本殿はつながっている造りとなっています。
本殿は宝暦6年(西暦1756年)に藩主島津重年公により再建されたもので、県内でも最大級の広さを誇ります。
拝殿内の天井格子には鮮やかな花などの植物の絵が描かれています。残念ながら拝殿内は撮影禁止となっていました。
お参りしたときは、ちょうど参拝者の方の御祈祷が始まりました。神主さんの祝詞が心地良い。
御朱印は、拝殿から階段を下りたところ、御神木の近くに社務所がありますので、こちらでいただくことができます。
広い境内には摂社や末社があります。せっかくですからこちらにもお参りしましょう。
まず、おすすめするのは稲荷神社。境内の駐車場近くに入口があります。
約150メートルあるという参道を通ります。
摂社の稲荷神社で、これ程の数の鳥居があるのは珍しいですね。
横に走る道路を横断します。
道路の先にある鳥居の形が変わりましたね。目的地までもうすぐです。
鬱蒼と茂る杜。苔むした石。神秘的な雰囲気。
着きました! 稲荷神社です。
四体の神使の狐に守られていて幽玄な雰囲気を感じます。
周囲を散策すると怪しい窪みを発見。この場所は一体何なのだろうか。
わたくしの他にいた人達はここの存在を知らず、参拝を終えると帰ってしまいました。
場所は秘密です。
興味のある方は立ち寄った際、探してみてください。
最後は、石體神社(しゃくたいじんじゃ)です。
元は高千穂宮のあった場所で、鹿児島神宮もこの場所にありました。
和銅元年(西暦708年)に神宮が現在の位置に遷った後、その跡地に建てられたという古い神社です。
小さいながらも歴史のある神社。雰囲気がありますね。
石體神社は安産に御利益があり、地元では人気があるそうで戌の日には安産祈願が行われます。
神社本殿傍の石塔にある小石をご神体の代わりにひとつ持ち帰り、無事出産したらひとつ加えてお返しする慣習があるそうです。
画鋲が落ちてしまったのでしょう。逆さまになっていました。
時間とお金に限りがありますが、マイペースで一の宮めぐりを楽しみたいと思います。
それでは、また。
鹿児島神宮のアクセス