下野国一の宮 日光二荒山神社
世界文化遺産『日光の社寺』の一社、二荒山神社を参拝
10月22日(月)から23日(火)、1泊2日で栃木県の日光と宇都宮の二荒山神社の一の宮めぐりをしました。
初日は日光二荒山神社へ。
日光は中学の修学旅行以来、33年ぶり。東照宮の記憶しかありません。
特急リバティに乗って日光へ
せっかくなので浅草駅から特急列車に乗って向かうことに。
6時30分発の特急列車は、1号車から3号車が会津田島行き、4号車から6号車が東武日光行きの6両編成。途中の下今市駅で車両が別れます。
全席指定なので満席の場合は乗車することができませんので注意が必要です。
なので、週末や観光シーズンは事前にネットで席を予約することをおすすめします。
ちなみに、この日は平日にもかかわらず満席でした。
終点東武日光駅には8時22分に到着しました。
バス停には行列ができている。
歩いても30分程度なので、おっさんはてくてく歩いて行きます。
日光の表玄関、二荒山神橋を歩いてみた。
日光に着くと、朱塗りが映える「神橋」に目が引かれます。二荒山神社の建造物のひとつで、世界文化遺産となっています。
聖地日光を開山した勝道上人の伝説にまつわる橋で、「山菅の蛇橋(やますげのじゃばし)」とも呼ばれています。その昔、勝道上人とその一行が男体山を登頂するため日光に訪れましたが、大谷川の激流に行く手を阻まれ困り果てていました。上人が祈ると、深沙大王と名乗る神人が現れ、手から赤と青の二匹の蛇を放つと蛇は橋となりました。その蛇の背中に山菅が生えたことで滑らずに無事に渡ることができたことから、こう呼ばれているそうです。
通行料300円を払って橋を渡ってみることに。
巫女の「神尾明里」さんにご挨拶。
橋の渡り口には、守護神である「橋姫神」様の祠があります。対岸には深沙大王を祀る深沙王堂があり、男女一対となって橋の守護神として信仰されています。
残念ながらこの先は行き止まり。
向う側に渡るには、入口に戻って日光橋を渡らなければなりません。
下野国一の宮 日光二荒山神社
深沙王堂をお参りして、表参道の長い坂を登っていきます。
東照宮五重塔の手前の参道を左に行くと神門側。奥の参道を左に行けば楼門側から入れます。
こちらは神門側。江戸幕府第三代将軍徳川家光公の霊廟、家光廟大猷院が側にあります。
日光二荒山神社は、天応二年(782年)日光を開山した勝道上人が男体山山頂に奥宮を創建したのが始まりとされます。
元和三年(1617年)、江戸幕府を開いた徳川家康を祀る東照宮が建立されると、幕府から篤く崇敬されるようになり、元和五年(1619年)には、二代将軍徳川秀忠によって本殿や拝殿が造営されました。
現社殿などは日光最古の建造物だそうです。
御祭神は、大巳貴命。
御朱印をいただき、境内を散策してみました。
神楽殿前にいる狛犬は、普段目にしている阿吽の型ではなく、どちらも開口している珍しい狛犬。
説明書きによれば、飛鳥時代に伝わった当初は、獅子の姿をしており左右どちらも口を開いていたそうです。
最後に、入場料200円を払って神苑へ。
苑内には「縁結びの笹」や「二荒霊泉美人の水」、「化け灯籠」などがあります。
別宮滝尾神社にお参りしてみた。
東照宮は激混みでしたので、滝尾神社と白糸の滝へ向かいました。
道中にある「空焔地蔵」。
「空焔」とは、三代将軍家光の小姓を務め老中に出世した阿部忠秋で、四代将軍家綱まで仕えました。
阿部家が忠秋のお墓を家光の霊廟の一角に造った際、勝道上人を男体山登頂に導いた地蔵尊が現れた場所であることを聞いて造立した石像です。
さすがにこの辺りは観光客がいませんでした。
自然を楽しみながらゆっくりと散策できます。
女峰山に向かう登山口に建つ行者堂の脇道を下っていくと案内標識がありますので、あとはその方向に進むだけ。
白糸の滝が見えましたー。いや、素晴らしい!
橋を渡り滝尾神社へ。
日光責めで有名な輪王寺の「強飯式(ごうはんしき)」発祥の地、別所跡。
影向石。神仏が仮の姿をしてこの世に現れることを影向(ようごう)と呼ぶそうで、昔、弘法大師がお祈りしたとき、女神が現れたと云われています。
そして、運試しの鳥居。額束の開いた穴に小石を三つ投げて穴を通った数で運を試したそうですが、誰もいなかったのでやってみました。
結果は…12回投げてようやく穴を通りましたが、地元の人に聞いた話によると三回投げてダメだったらお参りして不運をリセットして、また三回投げる。これが正式な作法とのこと。くれぐれも人がいないときに運試しをしてください。小石とはいえ、当ると危険ですので。
拝殿に続いて本殿をお参り。
御神木の「三本杉」。現在の杉は二代目だそうで、倒れた親木はそのままにしておくのが習わし。今も横たわっているそうですが、手前の倒木が初代なのだろうか。
奥に進んで行くと、霊泉「酒の泉」や子種石がありました。
こちらは子種石。
脇に流れる川は白糸の滝の上流のようで、さらに奥に進んで行くと滝がありました。
静寂な空気に包まれていて、とても居心地が良かったです。
日光参拝の折に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ご覧いただき、ありがとうございました。
日光二荒山神社へのアクセス