紀伊国一の宮 丹生都比売神社
2019年10月6日(日)、和歌山県伊都郡かつらぎ町の丹生都比売神社をお参りしました。
標高450mの天野盆地に鎮座する丹生都比売神社の創建は古く、今から1700年以上前に、天照大神の妹神で紀伊国を開拓したという丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)がこの地に鎮まったのが創始と伝えられています。また、『播磨国風土記』によれば、応神天皇が社殿と紀伊山地北西部一帯を神領として寄進したとあります。
高野山も丹生都比売神社の神領地の一部でありまして、弘法大師空海は高野山を借り受けて真言密教の根本道場を開いたと云われています。
平成16年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として、高野山、熊野、吉野地域とともに世界遺産に登録されました。
今年、世界遺産登録15周年を迎え、9月14日から11月30日の期間の土日祝日の11時と12時30分に、『本殿特別拝観と境内ガイドウォーク(拝観料500円)』が開催されています。一般の参拝では普段入れない楼門内から本殿を間近に拝観できるうえに、神社の職員の方に境内を案内していただけるのです。
丹生都比売神社への交通案内
丹生都比売神社へのアクセスですが、車が無い場合はバスかタクシーになります。
和歌山線「笠田駅」からコミュニティバスが出ていますので、ご利用ください。www.katsuragi-kanko.jp
※天野コースをご参照ください。
当日、笠田駅に着いたのが午前10時35分でした。
バスが無いのでタクシーで向かうことに。料金は2,710円でした。
『本殿特別拝観と境内ガイドウォーク』を体験
11時の回にギリギリ間に合ったーーー!
参加者は9名。ガイド役は丹生宮司でした。写真や動画撮影は禁止とのことなのでスマホの電源をOFF。
そして、お祓いを受けた後に本殿に案内され、本殿に祀られている神様や由緒、高野山との関係、第一殿の中の御神体など色々なお話を聞きました。
※写真は、ここだけ撮影OKでしたので記念に撮ったものです。
本殿から楼門に移ります。本殿と同じ重要文化財。熊本地震で阿蘇神社が倒壊したことから耐震補強をしたいそうですが、手を加えると重要文化財から外されてしまうそうです。紫の大きな幕は、毎年高野山から奉納されているとのこと。
最後は境内社の佐波神社へ。
明治の神仏分離のお話しで終了となりました。
御朱印をいただき、帰りのバスまで時間があるので境内をゆっくり散策しました。
大峯修験者の碑へ。明治の神仏分離まではこの周辺には僧侶が住んでいて、塔やお堂が建っていたのでしょうね。
両部式の外鳥居。両部は密教の金剛界・胎蔵界のことで神仏習合が盛んだった神社によく見られる形式の鳥居。
輪橋。一般の参拝者も普通に渡ることができます。
鏡池の浮島にある祠。
禊橋と中鳥居。
散策を終え、バスの時間までベンチで休憩。標高があるので半袖だと肌寒い。
午後1時、帰りのバスに乗って笠田駅へ。バス乗り場は第二駐車場(鏡池側)にあります。
機会がありましたら『本殿特別拝観と境内ガイドウォーク』に参加してみてはいかがでしょうか。普段の参拝では聞けないお話を聞くことが出来ますし、間近で本殿を拝観することができて感動します。
ご覧いただき、ありがとうございました。
丹生都比売神社へのアクセス
JR和歌山線「笠田駅」よりかつらぎ町コミュニティバス「丹生都比売神社前」下車