遠江国一の宮 事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)
2019年11月10日、静岡県掛川市の事任八幡宮をお参りしました。
事任八幡宮の主祭神は己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)という神様。
中臣氏の祖興台産命(こことむすびのみこと)の后神で、春日大社や河内国一の宮枚岡神社にお祭りされている天児屋根命の母神様でもあります。
創建年代は定かではありませんが、第13代成務天皇の頃といわれ、古くは己等乃麻知神社(ことのまちかむやしろ)と称していたようです。清少納言の『枕草子』にも願い事を叶えてくれる頼もしい神様と記され、言霊の社として篤く信仰を集めていました。
康平5年 (1062年)に京都石清水八幡宮から八幡神を勧請して「八幡宮」と称するようになり、その後八幡神社から現社名に改称しました。
掛川駅から出ているバスの時間に合わなかったため菊川駅から徒歩で。
日曜日や七五三シーズンと重なり境内は賑やか。拝殿も御祈祷で忙しそうでした。
人が一旦途切れたタイミングを見計らって写真を。
本殿。
本殿右の御神木の大杉。本当にしゅっと立っていますね。
願い事が書かれたろうそくが供えられていました。
ろうそくは社務所で購入できます。
まずは大クスノキへ。
幹にある耳のような大きなコブ。ここから参拝者の願い事を聞いていると言われています。裏側に回ると幹に触れることができますので、触ってパワーをいただきましょう。
続いて夫婦杉へ。
平成30年の台風24号により倒れてしまい、今は幹だけ保存されています。
カヤとアラカシに抱かれた石「むすびの神」も忘れずにお参りしましょう。
根っ子が張っていて少し急坂になっているので足元に注意してお参りしてください。
本宮に参拝する時間がなければ、遥拝所で済ませることができます。
帰りのバスまで時間があるので、本宮へ行ってみました。
社務所で聞いたら10分ほどで行けるとのこと。社務所に置いてある「開運ふくのかみ」を1枚いただいてレッツゴー!
赤い橋を渡って右に降りていくと本宮の入口に着きました。
鳥居をくぐると空気が一変します。
急坂で道幅も狭い。
途中から昔ながらの狭い石段になっています。下りてくる人もいますので、道を譲りあいながら進みましょう。
本宮の鳥居が見えた。
本宮に到着。
近くにベンチがありますので、疲れたら休憩することができますよ。
参拝して、社務所でいただいた「開運ふくのかみ」で石を拭いていきます。
この中から石を三つ選び、心をこめて一つずつ拭いていきます。
一つめは、神様のために。
二つめは、周りの人を思いながら。
最後の三つめは、自分のために。
拭くことによって福を授かることができるとか。皆さん、熱心に石を磨いていました。
さらに、この紙で家の玄関を拭くと福を招くことができるとのことです。持ち帰って試してみてください。
最後は、龍神社へ。
茶畑を抜けて奥へ進みます。
境内を流れる逆川の守護神である「龍神様」をお祀りする龍神社。
奥には禊場がありました。
帰りはバスで掛川駅へ。ホテルにチェックインする前に掛川城を見学しました。
里宮と本宮に参拝できて、大変良い1日を過ごせました。
ご覧いただき、ありがとうございました。
事任八幡宮へのアクセス