九鬼嘉隆ゆかりの鳥羽城跡と賀多神社 三重県鳥羽市
2016年12月、伊勢志摩の旅3日目。
安楽島の伊射波神社と満留山神社を訪れた後は、バスで鳥羽駅に戻りました。
時刻は11時30分。
鳥羽駅でランチをとることに。
そういえば、朝はコンビニの菓子パン1個だけだった。
お店選びに迷いましたが、大海老フライで有名な「漣(さざなみ)」へ。
ランチタイム前でしたので、並ばずに入れました。
数量限定のプレミアムランチとビールで至福の時間を堪能♪
ご馳走様でした。
人気店らしく、この後満席状態に。
昼食後は、お店の前にある鳥羽城跡の城山公園を訪れました。
織田信長や豊臣秀吉に仕えた九鬼水軍の将、九鬼嘉隆が築いた城跡です。
公園からは鳥羽湾が一望できます。
天守閣跡へ向かう途中にある石垣。
天守閣跡。
うーむ、見晴らしは良いですが、特に何も無い(苦笑)…。
鳥羽小学校の運動場として使用されていたそうです。
鳥羽駅に戻る途中、賀多神社(かたじんじゃ)の案内板が目に留まりました。
どんな神社なのでしょうか。
とりあえず、行ってみました。
商店街の中を歩いて行きます。
とても静かな商店街。昔ながらの個人商店がほとんどです。
コンビニを過ぎると住宅街になります。
住宅街の中に、賀多神社がありました。
看板の矢印通り右へ曲がると、
賀多神社がありました。
鳥居をくぐり、まずは拝殿へ。
素朴ですが、良い雰囲気のある神社。
本殿の背後には鳥羽三山のひとつ日和山(ひよりやま)があります。
日本で初めての無線電話が神島・答志・日和山で行なわれた記念碑があります。
わたくしは今回登りませんでしたが、ここから見ることのできる鳥羽湾の眺めも素晴らしいそうです。
神社の右脇に登山口がありますので、参拝後に行ってみるのもいいですよ。
境内には、明治以降の戦争で亡くなった氏子や近在の方の慰霊を祀る祖霊殿と豊栄稲荷神社があります。
境内を撮影していると、掃除をしていた神主さんが話しかけてきました。
境内の一角にあるスペースは、組立式の能舞台を設置する場所だそうです。
組立式舞台は江戸時代中期に作られ、全国で唯一のものだそうです。
今では、県の有形文化財に指定されています。
舞台の他にも、能楽で使用する能面や衣装なども神社の宝物とされています。
お話しを聞くと舞台の設置には日数や費用もかかり、かなり大変とのこと。
本当は常設して観光客や参拝者を増やしたいそうですが、全国で唯一の組立式能舞台。お役所が首を縦に振ることはありませんよね。
そして、境内の入り口にある樹齢400年の千本杉。
鳥羽城主・九鬼嘉隆は、豊臣秀吉の朝鮮出兵のときに、軍船「日本丸」を境内の大樹を材料に建造しました。
朝鮮から凱旋帰国した九鬼嘉隆は、報恩のため境内に杉を千本植樹しましたが、現在はこの一本だけが残ったことから千本杉と呼ばれるようになりました。
神主さんからの説明によると、朝鮮出兵のときに初めて日本国の国旗である日の丸の旗が、この日本丸で使用されたとのことです。
また、日本丸の船首部分にあった龍の形をした船首象は、伊勢神宮の宝物殿に保管されていましたが、太平洋戦争で空襲を受けて焼失してしまったそうです。
最後に、当神社は映画ゴジラが初めて日本に出現した場所として一部のマニアの聖地となっています。
ゴジラが復活した架空の島大戸島にある神社の神楽シーンは、賀多神社で実際に行われている神楽を映画に使用したそうです。
シン・ゴジラ公開後は、巡礼に訪れる人が増えてきたとのことです。
駅から歩いていける距離ですので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
それでは、また。