神社時々ねこ

神社LOVE、猫LOVE。一人旅大好なおっさんの不定期ブログです。

敷島神社と田子山富士 埼玉県志木市

埼玉県志木市本町に鎮座する敷島神社(しきしまじんじゃ)。

創建は明治41年。元々この地にあった浅間社に、村山稲荷と星野稲荷、水神社を合祀し、新しい鎮守としたそうです。

御祭神は、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、罔象女命(みずはのめのみこと)です。

境内には「田子山富士」なる富士塚があり、「たごやまのおふじさん」と呼ばれ親しまれています。

初めて訪れましたが、

この富士塚、意外と立派でしたよ。

今回は、敷島神社と境内にある田子山富士を紹介します。

 

訪れた日は2月7日。とても風の強い日でした。

神社正面の鳥居。

奥に見えるのが田子山富士です。

f:id:yasucom:20170208083650j:plain

まずは拝殿で参拝します。

撮影途中、強風で砂埃が舞う。

おまけにiPadminiが風であおられ、写真を撮るのもひと苦労でした。

鈴緒も左右に大きく揺れています。

f:id:yasucom:20170208084409j:plain

拝殿の右脇に祀られているのは稲荷神社。

f:id:yasucom:20170208091917j:plain

稲荷神社の隣りには護国神社がありました。

大東亜戦争で亡くなった人々の英霊を祀っています。

f:id:yasucom:20170208092133j:plain

拝殿の左脇には鷲宮神社があります。

f:id:yasucom:20170210012734j:plain

そして、この神社のシンボルとも言うべき「田子山富士」。

高さは約9mあります。

f:id:yasucom:20170210202931j:plain

幕末、引又宿(現志木市本町)で代々醤油醸造業を営んでいた高須庄吉と言う人物が、夢に現れた高僧に田子山塚に登るよう告げられました。

夢に従って田子山塚に登ったところ、「逆修(ぎゃくしゅ)」の板碑を発見。

この板碑は、室町時代初期の大和笠置の僧・十瀧房承海が富士山入定に先立って建立したそうです。

逆修とは、生前に自分の法事を修め、冥福を祈ること。

信仰篤い庄吉は感激し、田子山塚の上に富士塚を築こうと同士を募り、1872年(明治5年)6月に完成しました。

この富士塚は、平成18年3月に埼玉県の有形民俗文化財に指定され、現在「田子山富士保存会」の皆様によって管理されています。

なお、田子山富士に登れるのは、「大安」と「友引」の日、「特別入山日」となっておりますので注意してください。

※「特別入山日」1月1・2・3日、7月第1土・日曜日、8月21日。

入山時間は10時~15時です。

 

ラッキーなことに、この日2月7日は大安でした。

通りで境内に受付テーブルがあり、神社関係者らしき人たちがいるなと思いました。

f:id:yasucom:20170210013050j:plain

階段を上り、まずは金毘羅神社浅間神社に参拝し、登山の無事を祈ります。

風が強いので怪我をしませんように(願い)。

f:id:yasucom:20170210013349j:plain

f:id:yasucom:20170210220906j:plain

入山の心得。この七箇条を守って登りましょう。

f:id:yasucom:20170210213442j:plain

それでは、頂上を目指して出発します。

一合目。

f:id:yasucom:20170210213836j:plain

一合目から頂上を見上げた景色。

道幅は狭くて急坂です。人がひとり通れるくらいの幅しかありません。

雨天や強風の日は注意しないと転落しそうです。マジで…。

f:id:yasucom:20170210214134j:plain

強風に注意しながら八合目に到達しました。

f:id:yasucom:20170210214859j:plain

そして、ついに…頂上に到着しましたよ!

今日は空が霞んでいますが、空気が澄んだ晴れた日は富士山が見えるそうです。

f:id:yasucom:20170210215049j:plain

頂上にある祠と陰陽石

f:id:yasucom:20170210215137j:plain

f:id:yasucom:20170210215414j:plain

下山後、富士塚周辺を散策しました。

きちんと手入れされていて大変きれいですね。

多数ある石造物には寄進者の名前が刻まれていました。

f:id:yasucom:20170210215642j:plain

敷島神社の最寄駅は、東武東上線志木駅」。東口から徒歩約25分。

細田学園の隣りにあります。

興味のある方は訪れてみてください。

それでは、また。