敷島神社と田子山富士 埼玉県志木市
埼玉県志木市本町に鎮座する敷島神社(しきしまじんじゃ)。
創建は明治41年。元々この地にあった浅間社に、村山稲荷と星野稲荷、水神社を合祀し、新しい鎮守としたそうです。
御祭神は、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、罔象女命(みずはのめのみこと)です。
境内には「田子山富士」なる富士塚があり、「たごやまのおふじさん」と呼ばれ親しまれています。
初めて訪れましたが、
この富士塚、意外と立派でしたよ。
今回は、敷島神社と境内にある田子山富士を紹介します。
訪れた日は2月7日。とても風の強い日でした。
神社正面の鳥居。
奥に見えるのが田子山富士です。
まずは拝殿で参拝します。
撮影途中、強風で砂埃が舞う。
おまけにiPadminiが風であおられ、写真を撮るのもひと苦労でした。
鈴緒も左右に大きく揺れています。
拝殿の右脇に祀られているのは稲荷神社。
稲荷神社の隣りには護国神社がありました。
大東亜戦争で亡くなった人々の英霊を祀っています。
拝殿の左脇には鷲宮神社があります。
そして、この神社のシンボルとも言うべき「田子山富士」。
高さは約9mあります。
幕末、引又宿(現志木市本町)で代々醤油醸造業を営んでいた高須庄吉と言う人物が、夢に現れた高僧に田子山塚に登るよう告げられました。
夢に従って田子山塚に登ったところ、「逆修(ぎゃくしゅ)」の板碑を発見。
この板碑は、室町時代初期の大和笠置の僧・十瀧房承海が富士山入定に先立って建立したそうです。
逆修とは、生前に自分の法事を修め、冥福を祈ること。
信仰篤い庄吉は感激し、田子山塚の上に富士塚を築こうと同士を募り、1872年(明治5年)6月に完成しました。
この富士塚は、平成18年3月に埼玉県の有形民俗文化財に指定され、現在「田子山富士保存会」の皆様によって管理されています。
なお、田子山富士に登れるのは、「大安」と「友引」の日、「特別入山日」となっておりますので注意してください。
※「特別入山日」1月1・2・3日、7月第1土・日曜日、8月21日。
入山時間は10時~15時です。
ラッキーなことに、この日2月7日は大安でした。
通りで境内に受付テーブルがあり、神社関係者らしき人たちがいるなと思いました。
階段を上り、まずは金毘羅神社と浅間神社に参拝し、登山の無事を祈ります。
風が強いので怪我をしませんように(願い)。
入山の心得。この七箇条を守って登りましょう。
それでは、頂上を目指して出発します。
一合目。
一合目から頂上を見上げた景色。
道幅は狭くて急坂です。人がひとり通れるくらいの幅しかありません。
雨天や強風の日は注意しないと転落しそうです。マジで…。
強風に注意しながら八合目に到達しました。
そして、ついに…頂上に到着しましたよ!
今日は空が霞んでいますが、空気が澄んだ晴れた日は富士山が見えるそうです。
頂上にある祠と陰陽石。
下山後、富士塚周辺を散策しました。
きちんと手入れされていて大変きれいですね。
多数ある石造物には寄進者の名前が刻まれていました。
敷島神社の最寄駅は、東武東上線「志木駅」。東口から徒歩約25分。
細田学園の隣りにあります。
興味のある方は訪れてみてください。
それでは、また。