山城国一の宮 賀茂別雷神社(上賀茂神社)
世界文化遺産 京都上賀茂神社をお参り
おっさんは、上賀茂神社の正式名称が、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)というのを最近になって知りました。
お祀りしている神様は、その名もずばり「賀茂別雷大神(かみわけいかづちのおおかみ)」。どのような神様かというと、賀茂川の上流から流れてきた丹塗矢と玉依比売命との間に産まれた神様で、成人を祝う宴の途中で屋根を突き抜け天に昇って行きました。その後、神社の背後にある神山に降臨し、山城国を開拓されたといわれています。
京都でも有数の古社のひとつ。山城国の豪族加茂氏の氏神を祀る神社で、古くから朝廷より崇敬を受けました。
さて、訪れた日は10月9日。京都市営烏丸線「北山駅」から賀茂川沿いを歩いて向かいました。
早朝の賀茂川。バスよりも歩いていった方が、おすすめ。
駅から15分程で到着です。
地面の砂には、波紋が描かれていました。
長~い白砂の表参道。両側は芝生が広がっていて開放感に溢れています。とってもリラックスできますよ。
二の鳥居をくぐり境内に足を踏み入れると、
正面の細殿前にある、ふたつの大きく盛られた砂が目につきます。「立砂(たてずな)」といい、賀茂別雷大神が降臨した神山を模したもので、鬼門や裏鬼門に砂を撒き清める「清めのお砂」の起源となったものだそうです。
手水舎は、細殿の裏にありました。
手水舎の水は、神山のくぐり水を汲み上げています。
細殿の背後を流れる小川にかかる樟橋を渡り、社殿へ向かいました。式年遷宮中で、楼門は仮囲いで覆われていて拝見できませんでした。
式年遷宮中は、この権殿が仮の本殿です。
楼門前にある片岡社。祀られている神様は、母である玉依比売命。
縁結びや子授けのご利益があるようで、たくさん奉納された絵馬を見ると人気スポットのようですね。
授与所近くの建物で御朱印をいただき、境内を散策。境内に点在している摂末社を見て回ります。
階段途中の樹の根元にあった小さな鳥居とお稲荷さん。どこにあるか探してみてください。
階段を登った先は日中でも薄暗く、妖怪でも出そうな感じ。ここにあるお社の雰囲気というか空気も、また違う。
怪しげな雰囲気に加え、サル出没の注意喚起が。
境内にある庭園「渉渓園」。
奥に見える建物は、賀茂山口神社の拝殿で、小川を隔てた向かいが本殿となっています。
ここには、陰陽石の「願い石」があります。この石に、両手を同時に触れてパワーをいただいてから、賀茂山口神社(成長と実りの神様が祀られている)にお参りください、とある。
広大な敷地は自然が豊かで、川の水はとてもきれい。水辺を散歩していると心が癒されます。
帰り際、幸運なことに、二の鳥居を出て目の前にある神馬舎に、白馬の「神山号」がいました。
祝日とはいえ、午前中に参拝したのでそれ程混んではいませんでした。写真もスムーズに撮れ、ゆっくり過ごすことができました。
さて、次は、下鴨神社へ向かいます。
賀茂別雷神社へのアクセス