前田利家を祀る金沢市尾山神社を訪ねる
2019年12月27日、白山比咩神社と金劔宮を参拝した後、金沢に戻り、尾山神社をお参りしました。
一度見たかった西洋風の神門。当時としては画期的。また、最上層に設置された避雷針は日本最古のものでもあります。
尾山神社の御祭神は、織田信長の家来で槍の又左の異名で呼ばれ、後に豊臣政権時五大老のひとりとして徳川家康と肩を並べた戦国武将、前田利家公です。
慶長四年(1599年)に利家公が死去すると、前田家二代当主利長公はその霊を祀ろうとしましたが、当時の前田家は、徳川幕府の外様大名という厳しい立場。しかも、徳川家康のライバルであった豊臣秀吉の子、秀頼の後見役であった利家を祀る神社を建立することなどできようはずがありません。
そこで、利長公は守護神としていた物部八幡宮及び榊葉神明宮を越中国から卯辰山麓に遷座して社殿を建て、利家公の霊を合祀しました。
明治6年(1873年)に旧加賀藩士らによって旧金谷御殿跡地である現在地に社殿が建立され、社名も尾山神社に改名し、明治35年(1902年)に別格官幣社に列せられました。その後、平成10年(1998年)に正室おまつの方が合祀されました。
三間社流造の本殿。玉垣は他では見られないこれもまた西洋風のレンガ造り。
参拝後は境内を散策してみました。
勇ましい赤母衣衆時代の利家公像。
その隣にはおまつの方の像があります。
利家公が被っていたとされる金の鯰尾の兜のレプリカ。
金谷神社に行く途中にあるハスのオブジェ。
そのハスにいる金色のカエルに目が惹かれました。調べてみると、鍛鉄工芸家の西田光男氏とその工房「PAGE ONE」のスタッフが制作した作品で、この作品を気に入った石川県の会社社長が買い取って奉納したとのこと。
最後に摂社金谷神社へ。
こちらには、利長公以下歴代藩主と正室がお祀りされています。
帰りは、金沢城の二の丸唐門を移築した東神門から。
御朱印ですが、年末ということもあり書置きのみの対応でした。御朱印帳に記入していただきたい方は、忙しい時期は注意した方が良さそうです。
周辺には、金沢城公園や兼六園などの観光スポットや近江町市場などグルメスポット満載です。金沢に訪れた際は、加賀百万石の礎を築いた前田利家公を祀る尾山神社をお参りしてみてはいかがでしょうか。
ご覧いただき、ありがとうございました。
尾山神社へのアクセス