信濃国一の宮 諏訪大社(下社秋宮と春宮)
信濃国一の宮諏訪大社を巡る 下社編
諏訪大社は、日本国内に一万余あるという諏訪神社の総本社。諏訪湖の南北に上社と下社に分かれ、さらに上社は前宮と本宮、下社は春宮と秋宮に分かれています。創建は不明ですが、もっとも古い神社のひとつ。
主祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)とその妃神である八坂刀売神(やさかとめのかみ)。
建御名方神は出雲大社に祀られている大国主神の御子神で、「古事記」の国譲りで高天原から派遣された建御雷神(たけみかづちのかみ)と力比べの勝負をした勇猛な神。
7年ごとに行なわれる御柱祭は有名ですよね。
今回は一泊二日で長野県の諏訪大社を訪れました。初めての諏訪大社。楽しみです!
下諏訪駅には3時間で到着。まずは下社の秋宮へ向かいます。
駅舎を出ると、早速、諏訪大社のシンボルのひとつ御柱がありました!
諏訪大社下社秋宮
駅から徒歩12分程で秋宮に到着。
境内の外にある手水舎で手と口を清めます。
鳥居をくぐって境内を進むと、まず視界に入ってきたのは巨大な杉の木。
この杉の木は「根入りの杉」といわれており、丑三つ時になると枝先を下げて寝入り、いびきが聞こえるそうです。
そして、正面に見えるのが神楽殿。天保六年(西暦1835年)、諏訪地方を中心に活躍していた立川流の宮大工、二代立川和四郎富昌によって造られました。
長さ13mある注連縄は出雲大社型の注連縄では日本一を誇り、両脇の狛犬も青銅製のものでは高さ日本一だそうです!
神楽殿の奥にあるのが幣拝殿。
安永十年(西暦1781年)に建立。神楽殿とともに国の重要文化財に指定されている歴史のある建物。彫刻に魅入ってしまいました。
幣拝殿の奥に見える建物は、境内ガイドを見ると宝殿と記されています。
自然信仰の諏訪大社には本殿がありません。代わりに秋宮ではイチイの木を御神木として拝しているとのこと。
諏訪大社のシンボルともいうべき四本の御柱も見ることができました。
けっこう大きいですね。御柱祭見物してみたい!
境内の散策を終えて、鳥居近くに鎮座する秋宮恵比寿社と千尋社の末社をお参りしているとオルゴールの音色が。
どうやら手水舎の隣りにあるオルゴール塔が鳴ったようです♪
正時になるとオルゴールが鳴りますので聞いてみてください。近くには日本電産サンキョーのオルゴール記念館がありますので興味のある方は寄ってみてはいかがでしょうか。
諏訪大社下社春宮
中山道の大社通りを進み、春宮大門へ。
こちらにある大鳥居から春宮を目指します。
大門通りを歩いてゆくと道の真ん中に「下馬橋」が。
下社で最も古い建造物。昔はどんなに身分の高い人もこの橋の前で馬や籠から降りて参拝したそうです。
それにしても別の場所に移されず、道路の真ん中にそのまま大切に残されているって、すごい!
春宮に到着。
鳥居をくぐると正面には神楽殿が。
現在の建物は昭和11年に改修されたもの。
神楽殿の近くにある「結びの杉」。
梢が二又に分かれていますが、根元でひとつになっていることから縁結びの杉と呼ばれています。
神楽殿の奥は幣拝殿。
幣拝殿と左右にある片拝殿は、安永9年(西暦1780年)造営。 秋宮より幅が短い。
改めて御柱を見るとその大きさに圧倒されます。
これをしっかりと固定するのも大変そう。ちなみに、春宮の御神木は「杉の古木」。
春宮をお参りした後は、「万治の石仏」へ。境内から行くことができます。
川の間にある浮島神社を通ります。
奥の赤い橋を渡り先を進むと万治の石仏があります。
先にお参りしている人が、何で石仏の周りをぐるぐる回っているのかと思ったら、正式なお参り方法があったのですね。
わたくしも願い事がかなうよう、このようにお参りしてみました。
よろしくお願いいたします!!!
ここから川沿いを下ったところに岡本太郎揮毫の碑があります。
川の水も澄んでいてとてもきれいでした。
橋の上から浮島を撮影。
諏訪大社下社周辺は見るところがけっこうあります。
わたくしは、武田信玄ゆかりの矢除石がある慈雲寺と赤報隊隊長相楽総三のお墓へ行きました。こちらはまたの機会に書きたいと思います。
それでは、また。
諏訪大社下社へのアクセス