駿河国一の宮 富士山本宮浅間大社
浅間信仰の総本社、富士山本宮浅間大社で富士山を拝む
12月27日、一泊二日で静岡県へ。お目当ては、富士山本宮浅間大社です。
主祭神は、浅間大神(あさまのおおかみ)こと木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)。
社記によれば、第七代孝霊天皇の御代に富士山が大噴火し、周辺住民は離散し荒れ果てた状態が続いたため、これを憂いた第十一代垂仁天皇が浅間大神(木花之佐久夜毘売命)を山麓に祀ったのが創始と云われています。
大同元年(806年)に平城天皇の勅命で、坂上田村麻呂によって山宮から現在地に社殿が遷されました。永治元年(1141年)には神階正一位を授かり、駿河国一の宮として朝廷や源頼朝、北条義時、武田信玄・勝頼、徳川家康ら武将からも篤く尊崇されました。
7時ちょうどのスーパーあずさ1号で、新宿を出発♪
予約していた指定席のある車両は、甲府発だと最後尾なんですね。
富士宮に近づいてきました。
車窓から見る富士山に感動。新幹線より、こっちを選んで大正解ですね。
富士山世界遺産センター前にある大鳥居の間からの富士山、そして池に映る逆さ富士。
富士山世界遺産センターは、残念ながら年末休館日で入れませんでした。
お宮横丁の脇の通りを抜けて、御手洗橋を渡ると到着です。
本宮の境内へ。
三之鳥居を抜けると朱色が映えるりっぱな楼門が。
楼門前の石段には、明治初年まで行なわれていた山宮御神幸の際、神鉾を休め奉ったという鉾立石と呼ばれる自然石があります。
楼門をくぐると正面に拝殿と弊殿、本殿があります。
本殿を含む現社殿は、慶長九年(1604年)江戸幕府を開いた徳川家康造営によるもの。
一度拝見したかった二重楼閣造の本殿。いや、素晴らしい。
御朱印をいただき、境内を散策しました。
社務所前にあるしだれ桜は信玄桜と呼ばれ、武田信玄が寄進したと伝わります。
春にはきれいな桜が咲くのでしょうね。
湧玉池へ。
池の水は、富士山からの伏流水が湧き出したものです。
ペットボトルを持参すれば、湧水を持ち帰ることができるようです。
最後は、神路橋を渡り厳島神社をお参り。
お昼は、門前にある屋外フードコートお宮横丁で。
食べるなら「富士宮やきそば」でしょう!
すぎ本さんのソースと塩のハーフ&ハーフをおつまみにビールを。昼間っから、すみませんね~。
天気にも恵まれて、富士山を拝むことができて最高でした。
いつかは霊峰富士山にある奥宮を登拝してみたいですね。
ご覧いただき、ありがとうございました。
富士山本宮浅間大社へのアクセス
越中国一の宮 氣多神社
全国一の宮巡り 富山県高岡市氣多神社を参拝
2日目は、氣多神社を訪れました。
ポストの上には、さりげなく小さな大伴家持がいる。
万葉集で有名なあの歌人が何でこんな地方にと思うかもしれませんが、奈良時代にはこの地に国府がありまして、大伴家持が5年間国守として滞在していました。
駅前には、「勧進帳」で有名な弁慶と義経のワンシーンを描いた銅像もあります。
元々は「如意の渡し」と呼ばれていた渡船場に建っていたのですが、伏木万葉大橋開通に伴い廃止となったため、こちらに移設されたそうです。
越中国守館跡を過ぎると、今度は道路の一画に大きな家持の銅像が。
国道415号に出て国分方面へ歩いていくと、氣多神社口があります。
ここを真っ直ぐ行き、越中国分寺跡の奥を進むと到着です。
氣多神社の御祭神と由緒
御祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)と奴奈加波比売命 (ぬなかわひめのいみこと)です。
創建には、ふたつの説があります。ひとつは養老2年(718年)に行基が創建したとあり、もうひとつは天平年間(757~764年)に能登国から分立する際、氣多大社から勧請したとも云われています。
盛時には越中一の宮として境内の周囲に神宮寺である徳証寺をはじめとする大伽藍が並立していましたが、木曽義仲や上杉謙信の兵火に罹り二度焼失。その後、前田家の厚い庇護のもと社領の寄進などが行なわれました。
参道の前には、手水舎と清泉があります。
澄んでいて本当にきれいな水です。
それでは、お参りしましょうか。
境内の参道には沢山の燈籠が並んでいます。
人の気配がまったくありませんね。とても静かで何だか落ち着きます。
まずは社殿に行き、参拝を。
参拝後は、国の重要文化財に指定されている本殿を拝見しました。
室町時代に再建されたもので、柿葺の三間社流造、正面に一間の向拝が設けられた大変歴史ある建物です。
境内には、大伴家持を祀ったその名もズバリ「大伴神社」があります。
境内の一角にある越中総社跡伝承地へ。
越中国内の有力諸社の神霊を集めて祀ったという総社が建立されていた神域であると伝えられています。
事前に電話をして御朱印をお願いしたのですが、残念ながら書き置きしかやっていませんでした。
留守なのか、こちらも人の気配まるで無し。
直筆で頂きたかったなぁ。
氣多神社のお参り後は、越中国分駅から終点の氷見駅へ。ひみ番屋街でグルメと温泉を堪能しました。
行きも帰りも「忍者ハットリくん列車」に乗ることができましたよ。
氷見市は藤子不二雄A先生の出身地。車内アナウンスの声もハットリくんという凝りよう。
駅からも歩いていける距離なので参拝してみてはいかがでしょうか。
室町時代に再建された本殿は必見ですよ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
氣多神社へのアクセス
越中国一の宮 射水神社
全国一の宮巡り 富山県高岡市射水神社を参拝
髙瀨神社の次は、高岡城本丸跡に鎮座する射水神社を訪れました。
高岡城は日本百名城のひとつで、慶長14年(1609年)第二代加賀藩主前田利長公が隠居して移り住んでいた富山城が大火によって焼失したため、関野と呼ばれていた現在地に築城されました。
縄張りは、前田家に客将として庇護されていたキリシタン大名、高山右近と云われています。
射水神社がある本丸跡に向かう途中にある石垣。
二の丸と本丸を結ぶ土橋の石垣は、当時の名残としていまも健在しています。説明書きによると、石にはいろいろな文字や文様が刻印されており、キリシタンに関係あるとか石工が目印に付けたという説がありますが、定かではないようですね。
射水神社に着きました。
明治8年に現在地に遷されたそうですが、もともとは富山湾を見下ろす標高274mの二上山山麓に、この地を治めていた豪族「伊弥頭国造(いみずのくにみやつこ)」の祖神とされる二上神(ふたかみのかみ)を祀ったのが始まりとされます。
現社殿は、明治35年に再建されたもの。
御朱印をいただいて、公園内を散策してみることに。
本丸広場に建つ前田利長公の像。
古城の滝と朝陽の滝。
本丸を囲む濠には、鮮やかな紅葉が。自然豊かで癒やされました。
時間があれば、もとの鎮座地二上山も一度訪れてみたいですね。
ご覧いただき、ありがとうございました。
射水神社へのアクセス
越中国一の宮 髙瀨神社
全国一の宮巡り 富山県南砺市髙瀨神社を参拝
11月21日から23日、2泊3日で富山県の一の宮巡りをしました。
※雄山神社は日程が合わなかったためまたの機会に参拝したいと思います。
切符は城端線のホームに券売機がありますので、こちらで購入してください。
最寄りの福野駅。
バスの本数が少なく、時間が合わなかったので徒歩で向かうことに。
歩くとけっこうな距離でした。しかも、グーグルマップの示したルートの終着点は本殿の裏側辺りで塀や木々に囲まれて入れませんでした。鳥居をクリックしてルートを検索すればよかったかな。
道を探している途中で大鳥居を見つけたので、まずはこちらへ。
ゴールドウィンの創業者が、昭和天皇の在位60年をお祝いして寄進したものだそうです。中には奉写された大祓詞が収められており、鳥居をくぐる人々の罪や穢れを祓い清めているとのこと。
なんだかありがたいですね~。
ようやく髙瀨神社に着きました。
昭和45年に伊勢神宮の外宮から移築された手水舎。
手水舎の水鉢は、新潟県の只見川上流から運ばれた自然石でつくられたもの。
デザインがかっこよかったです。
社殿に行く前に狛犬さんに御挨拶を。
片方の狛犬さんはコケが良いアクセントになっている。
越中一の宮髙瀨神社の御祭神と由緒
髙瀨神社は、大国主命を主祭神として天活玉命と五十猛命の三柱の神様をお祀りしています。
創建年代は不詳ですが、景行天皇の時代と伝えられています。
『延喜式』には名神大社に列せられ、越中国一の宮として僧坊三百を有するほど隆盛を誇りましたが、戦国時代になると一向一揆により大きな被害を受け荒廃。
江戸時代になって加賀藩前田家の尊崇により隆盛を取り戻すことができました。
参拝を済ませ、付近を散策してみました。
拝殿には、主祭神である大国主命に因んで因幡の白うさぎをモチーフとした「なでうさぎ」があります。自分の癒してもらいたい部位と同じ所をお祈りしながら撫でると、ご加護をいただけるそうです。
たくさんの人に撫でられて、表面はツルツルですね。
社殿の彫刻の素晴らしさに見入ってしまった。
南砺市は井波彫刻で有名だそうで、社殿の彫刻が素晴らしかったです。
こちらは、拝殿の鈴緒にある木彫りのうさぎ。
拝殿の欄間には干支の彫刻がほどこされています。
彫刻を見て、写真を撮ったりして拝殿に20分くらい居てしまいました。
帰りは、急げば13時1分の高岡行きの電車に間に合いそうでしたので、途中、頑張って走ってギリギリで乗車することができました(汗)
ご覧いただき、ありがとうございました。
髙瀨神社へのアクセス
JR城端線「福野駅」から徒歩45分
加越能バス「髙瀨神社前」より徒歩10分
上州電鉄終点の下仁田駅を降りて諏訪神社をお参り
群馬県甘楽郡下仁田町の諏訪神社をお参り
一之宮貫前神社をお参りした後は、下仁田かつ丼を食べたくて終点下仁田駅に来てしまいました。
群馬県のマスコットキャラぐんまちゃんのラッピング電車が停車していたので、記念にパシャリ!
終着駅の下仁田駅。このレトロ感がたまりません。
食後、付近をぶらぶら歩いていたら神社を発見!
諏訪神社なんですね。
小さな神社だけど精巧な彫刻に魅入ってしまいました!
どこにでもありそうな村社だと思いきや、彫刻の素晴らしさに圧倒されました。
本殿のこの精巧さはすごい!
境内にある近戸神社の彫刻も素晴らしかったです。
案内板によると本殿建築の棟梁矢崎善司の師匠は、諏訪大社下社春宮弊拝殿を建築した柴宮長左衛門という大隈流の名匠とのこと。
帰りはラッピング電車で。
ご覧いただき、ありがとうございました。
諏訪神社へのアクセス
上州電鉄「下仁田駅」より徒歩5分
上野国一の宮 一之宮貫前神社
全国一の宮めぐりで一之宮貫前神社を参拝
11月9日、群馬県富岡市の一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)をお参りしました。
ちなみに、上州電鉄は電子マネーが使えませんので券売機か窓口で切符を購入しなくてはなりません。上州一ノ宮駅までは片道900円でした。
おっさんが着いたときは、駅員がいない時間帯でした。先頭車両の最前部ドアで運転士さんに切符を渡して電車を降りました。
駅から歩いて約15分程で参道の入口に到着。
全国にも珍しい “登って、下る” 参道
貫前神社の代名詞ともいえる“登って、下る”参道。
まずは表参道の石段を登ります。
鳥居をくぐって、次は下り参道へ向かいました。
下り参道前にある総門。
総門をくぐると、下り参道!!!
これですよね!いや、素晴らしいーーー!
下から見るとこんな感じです。
一之宮貫前神社の由緒
【祭 神】
経津主神(ふつぬしのかみ)武甕槌神と共に神話の国譲りで活躍。物部氏の氏神。
姫大神(ひめおおかみ) 綾女庄の神で養蚕機織りの守護神。
【由 緒】
社伝によれば、物部姓磯部氏が氏神である経津主神を蓬が丘綾女谷に社を定めてお祀りしたのが始まりで、安閑天皇元年(531年)の3月15日と云われている。醍醐天皇の頃の『延喜式』には名神大社に列せられ、上野国一の宮として朝廷や民間から崇敬を集めました。
本殿はじめ拝殿、楼門、東西回廊は、三代将軍徳川家光の命により寛永十二年(1635年)に造営されたもの。本殿は、単層二階建ての「貫前造」という独特の建築様式と「雷神小窓」と称される小窓があります。
御朱印をいただいて、境内を散策しました。
本殿の奥にある摂社の抜鉾若御子神社。
樹齢千二百年と伝わる藤太杉。藤原秀郷が平将門征伐の折に参詣したときに、歳の数の三十六本の杉苗を奉納したうちの一本だそうです。
秀郷は、俵藤太(たわらのとうた)という異名を持ち、ムカデ退治の物語の主人公であります。
下り参道の途中にある末社の月読神社。
境内には銀杏やスダジイなどのりっぱな木があります。
中央の社が日枝神社。現社殿は、寛永十二年以前の旧本社の本殿を移築したと伝えられています。
雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気にもかかわらず、七五三詣の参拝者で境内は賑わっていました。
全国的にも珍しい登って下る参道を有する一之宮貫前神社、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ご覧いただき、ありがとうございました。
一之宮貫前神社神社へのアクセス
上州電鉄「上州一ノ宮駅」より徒歩15分
下野国一の宮 宇都宮二荒山神社
餃子のまち宇都宮に鎮座する二荒山神社を参拝
日光で一泊し、2日目は宇都宮二荒山神社へ。
日光の二荒山(ふたらさん)と区別するために、宇都宮の方は「ふたあらやま」と呼ばれています。
最寄りの宇都宮駅はJRと東武の二つの駅がありますが、東武宇都宮駅が一番近いので東武線で向かいました。
東武宇都宮駅からアーケード屋根のオリオン商店街を通って、10分程で目的の二荒山神社に到着しました。
パルコなどの大きなビルが立ち並ぶ市街地に、ドでかい朱い鳥居が目立つ。
両部式の明神鳥居は、高さ6.9m程。近くで見るとけっこう迫力があります。
参道は階段となっています。
階段を登りきったところからの眺望。
歴史を感じさせる神門。
境内は七五三詣の参拝者がちらほら。子供たちが元気に走り回っていました。
お清めしようと手水舎に行きましたら、鳩が一心不乱に水飲み中でした。
すみません、お邪魔します~。
二荒山神社の御祭神は、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)。第十代崇神天皇の御子で、四道将軍として東国平定に尽力しました。
社記によれば、仁徳天皇の御代に国造として赴任した奈良別王が祖先である豊城入彦命を祀ったのが始まりとされます。「延喜式」には名神大社として記載され、平将門を討った藤原秀郷をはじめ源頼朝、徳川家康も戦勝祈願に訪れるほど尊崇されました。
現社殿は、戊辰戦争で焼失した後、明治10年に再建されたもの。
拝殿前の狛犬さんたち。
御朱印をいただいて、境内を散策してみました。
本殿の横にある女体宮。安産の神様として知られているそうです。
本殿左側にある末社、初辰稲荷神社と明神の井戸。
七五三詣の記念撮影の人気スポットのようです。
じっとせず、ふざけたポーズをとるお子さんに怒るお母さん。うん、良い光景だ。
稲荷神社の右側にある井戸は古くから名水として知られ、明治天皇行幸の折、この井戸水でお茶を立て、賞賛のお言葉をいただいたそうです。
本殿の右側、須賀神社・市神社。
境内の中でもここだけ空気というか雰囲気がちがう。
面白い表情をした狛犬さんがいました。
参道の階段中腹の両側にも末社がありました。
左側。手前から剣宮、十二社、菅原神社。
参拝を終え、お昼は宇都宮餃子を食べようと、MEGAドン・キホーテの地下1階にあるフードコート「来らっせ本店」へ。
こちらでは、市内の名店の餃子をいろいろ味わうことができます。
おっさんは、日替わりと常設店舗のコーナーに行って餃子と地ビールを堪能。
帰りはJR宇都宮駅から新幹線で。
都心から近いので日帰りでも十分にお参りできます。参拝と合わせて名物の宇都宮餃子をぜひ味わってみてください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
宇都宮二荒山神社へのアクセス