越中国一の宮 氣多神社
全国一の宮巡り 富山県高岡市氣多神社を参拝
2日目は、氣多神社を訪れました。
ポストの上には、さりげなく小さな大伴家持がいる。
万葉集で有名なあの歌人が何でこんな地方にと思うかもしれませんが、奈良時代にはこの地に国府がありまして、大伴家持が5年間国守として滞在していました。
駅前には、「勧進帳」で有名な弁慶と義経のワンシーンを描いた銅像もあります。
元々は「如意の渡し」と呼ばれていた渡船場に建っていたのですが、伏木万葉大橋開通に伴い廃止となったため、こちらに移設されたそうです。
越中国守館跡を過ぎると、今度は道路の一画に大きな家持の銅像が。
国道415号に出て国分方面へ歩いていくと、氣多神社口があります。
ここを真っ直ぐ行き、越中国分寺跡の奥を進むと到着です。
氣多神社の御祭神と由緒
御祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)と奴奈加波比売命 (ぬなかわひめのいみこと)です。
創建には、ふたつの説があります。ひとつは養老2年(718年)に行基が創建したとあり、もうひとつは天平年間(757~764年)に能登国から分立する際、氣多大社から勧請したとも云われています。
盛時には越中一の宮として境内の周囲に神宮寺である徳証寺をはじめとする大伽藍が並立していましたが、木曽義仲や上杉謙信の兵火に罹り二度焼失。その後、前田家の厚い庇護のもと社領の寄進などが行なわれました。
参道の前には、手水舎と清泉があります。
澄んでいて本当にきれいな水です。
それでは、お参りしましょうか。
境内の参道には沢山の燈籠が並んでいます。
人の気配がまったくありませんね。とても静かで何だか落ち着きます。
まずは社殿に行き、参拝を。
参拝後は、国の重要文化財に指定されている本殿を拝見しました。
室町時代に再建されたもので、柿葺の三間社流造、正面に一間の向拝が設けられた大変歴史ある建物です。
境内には、大伴家持を祀ったその名もズバリ「大伴神社」があります。
境内の一角にある越中総社跡伝承地へ。
越中国内の有力諸社の神霊を集めて祀ったという総社が建立されていた神域であると伝えられています。
事前に電話をして御朱印をお願いしたのですが、残念ながら書き置きしかやっていませんでした。
留守なのか、こちらも人の気配まるで無し。
直筆で頂きたかったなぁ。
氣多神社のお参り後は、越中国分駅から終点の氷見駅へ。ひみ番屋街でグルメと温泉を堪能しました。
行きも帰りも「忍者ハットリくん列車」に乗ることができましたよ。
氷見市は藤子不二雄A先生の出身地。車内アナウンスの声もハットリくんという凝りよう。
駅からも歩いていける距離なので参拝してみてはいかがでしょうか。
室町時代に再建された本殿は必見ですよ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
氣多神社へのアクセス