薩摩国一の宮 枚聞神社
全国一の宮めぐり 鹿児島編
2日目は、指宿市開聞にある枚聞神社(ひらききじんじゃ)を訪れました。
鹿児島中央駅から、JR指宿枕崎線・山川(やまがわ)行きの列車に乗って出発します。
列車は山川駅で折り返しとなるため、次に西頴娃行きの列車に乗り換えます。
「西頴娃」は、「にしえい」と読むのですね。わたくしは、全然読めませんでした。
西頴娃行きの列車は、反対側のホームから出発します。
ホームへは、線路を横断して行きます。
それにしても雨が止む気配が無い。予報では9時頃に止むはずなのに。
開聞駅に着くころには止むだろうと思い、折り畳み傘をホテルに置いてきてしまった。
開聞駅は、駅舎がありませんでした。ホームにも屋根がありません。
駅前に小さな待合所があったので、ここでしばらく雨宿りをすることに。
うーむ、20分経ってもいっこうに止む気配無し。空も一面雨雲に覆われています。
意を決して雨の中、枚聞神社に向かうことにしました。
ようやく枚聞神社に到着しました。
平日の朝、しかも雨。参拝者は誰もいませんでした。
鳥居をくぐって右手に宝物館がありましたので入館しました。拝観料は100円です。
このお面は、古代に神楽舞で使用されたもので、装束とともに貴重な文化財とされているそうです。
戦国武将・島津義弘が寄進した甲冑と刀剣。
琉球王朝時代の着物や掛軸、屏風などもありました。
宝物館を見学した後は社殿へ。
優雅な佇まい。朱塗りの立派な社殿が並んでいます。
建物はすべて総朱漆塗り。このような社殿の並び方も初めて見ました。
御朱印は社務所でいただけます。
ここ、本当に良い景観ですよ。
鹿児島県出身の方から、小さいけど良い神社だよ、と聞きましたが本当にそうでした。
宮司さんはとても優しい方で、境内の清掃や雑務に忙しいなか、御朱印に丁寧に対応していただきました。
「人があまり来ない寂れた神社で」と仰っていましたが、そんなことはありませんよ。
皆さんも、ぜひ訪れてみてください。
それでは、また!
枚聞神社
御祭神
枚聞神(ひらききのかみ)
※大日孁尊(おおひるめむちのみこと)=天照大御神の異称。
由緒
創建年代不詳。社伝には神代に創建と伝えられているが、「三代実録」には貞観二年(西暦860年)薩摩国従五位下開聞神加従四位と記載されているのを始め延喜式には薩摩国枚聞神社とある。
古くから薩摩国一の宮、南薩地方一帯の総氏神として代々朝廷からの尊崇篤く、殊に薩摩藩主島津家の歴代藩主による社殿の修理、再建など崇敬は絶大なものであった。
また、開聞岳が航行の目標となることから航海安全、漁業守護の守護神として琉球国からも篤い信仰を受けた。
明治4年国弊小社に列格。
アクセス
JR指宿枕崎線「開聞駅」下車、徒歩約10分。