加賀国一の宮 白山比咩神社
2019年12月27日、石川県白山市三宮町に鎮座する白山比咩(しらやまひめ)神社を訪れました。
霊峰白山を神体山として仰ぎ、全国に三千余といわれる白山神社の総本社です。
御祭神は白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)。「日本書紀」で黄泉の国との境界で言い争っていた伊弉諾尊と伊弉冉命を仲裁した菊理媛神(くくりひめ)と同神格と云われています。
歴史はとても古く、今から二千百年以上前、崇神天皇の御代に現在地の北にある舟岡山に祀られたのが創建と伝えられています。白山を開山した泰澄大師によって白山信仰が全国に広まると、中世には修験道の聖地として隆盛を極めました。
文明十二年(1480年)に大火によって社殿が焼失したため現在地に遷座。その後、戦国の混乱や一向一揆の台頭によって衰退したものの、前田利家によって復興されました。
鶴来駅に着くと雨は止んでいましたが、ぶ厚い雲が空を覆っていて、いつ降ってきてもおかしくない状況。
路線バスに乗り、白山比咩神社を目指す。
一の宮バス停で下車し、表参道へ。運賃は160円でした。
鳥居に着くや雨が降ってきた。その後、降ったり止んだりの繰り返し。
一礼して参道へ。
杉並木の参道は自然に囲まれていて大変心地よい。
中ほどにある琵琶滝。
手水舎手前にある御神木の老杉。樹齢八百年余と云われています。
神門をくぐる前に荒御前(あらみさき)神社を参拝。
神功皇后の朝鮮出兵の際に守護神となった荒御前大神ほか三柱の神様を祀っています。
たくさんの酒樽が奉納されている神門を通って、社殿へ。
いや~、神々しい雰囲気です。
勇ましい狛犬さんにご挨拶して参拝しました。
奥宮に行けませんでしたので遥拝所で拝みました。白山三山と呼ばれる御前峰、大汝峰、別山の3つの山に見立てた大岩が祀られています。
いつかは奥宮を登拝してみたいですね。
遥拝所近くにある苔がびっしりと生えた古木。
北参道の鳥居には門松が設置され、アルバイトと思われる学生たちが拝殿に机を運んでいる。境内は徐々に新年を迎える装いになってきました。
帰りも表参道から。
参拝者を案内していた観光タクシーの運転手さんが、あんこがぎっしり詰まって美味しいと「おもてや」さんの大判焼きをおすすめしていたので、買ってみました。あんこがいっぱい入っていて1個150円は安い。ほどよい甘さで美味しかったです。ご馳走様でした。
バスの本数が少なく、午前は2便しか運行していないので注意が必要です。午後の便まで3時間待つため、強風と雨の中を歩いて鶴来駅に向かうことに。
徒歩だと40分くらいかかりますので、天気が悪い日はタクシーを利用した方が良さそうです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
白山比咩神社へのアクセス