埼玉県蕨市の総鎮守、和楽備神社を訪れてみた
6月18日、日本の市の中で、面積が最も狭い蕨市に鎮座する和楽備(わらび)神社を訪れました。
主祭神は誉田別尊。前身は村社八幡社で、室町時代に当地を所領していた足利将軍家の一族である渋川氏が蕨城を築いたときに、城の守護神として八幡大神を祀ったのが始まりとされ、明治44年に町内にあった18の無格社を合祀して社名を現在の和楽備神社に改称しました。
JR京浜東北線蕨駅からてくてく歩くこと約12分、神社に到着しました。
神社は、蕨城址公園に隣接しています。
『夏越の祓』の時期ですね~。参拝する方、茅の輪くぐりをして境内へ入っていく。
おっさんも、茅の輪くぐりを。
狛犬さんに挨拶して参道を進みます。
社殿。
参詣を済ませた後、境内を散策してみました。
末社の稲荷神社。前身である八幡社本殿を現在地に移築したものだそうで、蟇股・垂木・長押などの形から十七世紀末から十八世紀初めに建立されたものと云われています。
隣りにある天神社。明治44年の合祀の際に移築されたもので、蟇股・虹梁・木鼻・垂木・長押などの形から江戸時代初期に建造されたそうです。
摂末社の榛名神社。渋川氏没落後も、ゆかりの榛名湖に水請いに行く榛名講が長く行われていたそうです。
弁天社と、蕨鳶消防組の活動を記念して建てられた「木遣塚」から隣接する蕨城址公園へ。
本丸跡地。広くはありませんが、静かで落ち着きます。
毎年12月17日には『おかめ市』という酉の市が開催され、境内や南参道に熊手や露店が出店し大勢の人で賑わうそうです。
新型コロナウイルスの感染拡大でお祭りが相次いで中止となっておりますが、冬のお祭りは例年通り行われることを祈っております。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
和楽備神社へのアクセス