大河ドラマ『麒麟が来る』のラッピング電車に乗って日吉大社へ
建部大社の次に訪れたのは、比叡山の麓に鎮座し、全国３８００余ある日吉・日枝・山王神社の総本宮である日吉大社です。
当初は、大津京でＪＲ湖西線に乗り換えて「比叡山坂本駅」から向かう予定でしたが、『麒麟が来る』のラッピング電車が走っているのを見て、京阪石山坂本線に変更。それに、最寄り駅であり終点でもある「坂本比叡山口駅」には乗り換えなしで行けますしね。
唐橋前駅で電車を待っていると、タイミングよくラッピング電車が来ました。
下の写真は、終点「坂本比叡山口駅」で撮影したものです。
駅を出て、日吉馬場（ひよしばんば）と呼ばれる表参道へ。
参道の両脇には、戦国時代に名を馳せた石工集団『穴太衆（あのおしゅう）』が組み上げた石垣が連なっています。
この石垣は、まったく加工せずに自然のままの石を組み上げたものとのこと。当時の職人の高い技術に感心しながら、風情ある参道を歩きました。
赤鳥居と社号標。
受付で拝観料３００円を支払って境内へ。
境内は、東本宮と西本宮の２つの区域からなっています。
まずは西本宮から。
こちらのエリアには日吉三橋のうちの２つ「走井橋」と「大宮橋」があります。
日吉大社といえば、この独特の形をした『山王鳥居』ですよね。合掌鳥居とも呼ばれ、神仏習合の信仰を表しています。
神使である『神猿（まさる）』がいました。古くから飼われていたそうで、室町時代の記録にも登場していたとのこと。
奥にある『西本宮』からお参り。
楼門の軒下の四隅にも彫刻ですが神猿がいますので、ぜひ探してみてください。
日吉造（ひえづくり）と呼ばれ独特の形をしている西本宮の本殿。大己貴命をお祀りしています。現社殿は、天正１４年（１５８６年）に復興されたもので、国宝に指定されています。床下にはかつて仏事を営んだ「下殿」と呼ばれる部屋があるそうです。
御神木の桂の木の脇には、大山咋神の神紋である双葉葵が生えていました。
西本宮で御朱印をいただいて、宇佐宮と白山宮を参拝。
白山宮から東本宮エリアへ向かいます。
東本宮の神体山である八王子山に鎮座する三宮と牛尾宮の遥拝所。ここから八王子山に登ることができます。
楼門。
東本宮手前の両脇には、大山咋神の妻である鴨玉依姫神を祀った『樹下宮』の本殿と拝殿があります。本殿内ご神座の真下には霊泉の井戸があるそうです。
東本宮本殿の前に独立して建つ拝殿。
東本宮本殿。国宝をこんな間近で拝見できて最高ですね。
本殿の背後には大山咋神の父神、大年神（おおとしのかみ）を祀る大物忌神社と母神、天知迦流水姫神（あめちかるみずひめのかみ）を祀る新物忌神社が建っていました。
亀井霊水と呼ばれる井戸にはカナヘビがいましたよ。
楼門を出て坂を下る途中にある「猿岩」も見ておきましょう。
日吉三橋の残りのひとつ「二宮橋」を見て、日吉大社をあとにしました。
せっかくなので日吉東照宮に寄ってみることに。
比叡山高校があるようで、部活動でランニング中の学生たちと遭遇するときは覚悟してくださいね。すれ違うたびに次々と挨拶されますので（笑）。
傾斜のきつい階段を登って到着しました。人がいないので、すごく静かでした。
ここから琵琶湖を眺めることができますよ。
境内は、自然と国宝はじめ文化財がたくさんあって十分堪能することができました。
機会があったら紅葉の時期に訪れて、坂本ケーブルに乗って比叡山にも行ってみたいですね。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
日吉大社へのアクセス
